病院・薬局薬剤師で終わりたくない薬剤師~転職する薬剤師~

病院→薬局へと転職した薬剤師のブログです。転職情報や日々の節約情報などをお届けします。

本は重版しているものを買え!!

私が最近、本を読んでいて感じたことです。

当たり前のようで、実は忘れてしまうことでもあります。

 

私はもともと本を読むことは好きではありませんでした。

小学生のころから国語の点数が一番低くて、その次に低いのは社会。

逆に算数は満点に近い点数を取るような子供でした。

典型的な理系ですね。

 

そんな子供を見かねた母親は私に様々な本を読むように図書館から本を借りてきては私に与えました。

しかし、本を読むことが好きではない私にとっては苦痛のほかありません。

それよりもゲームをするほうが楽しいのです。

「ゲームは一日一時間まで。」と言われたこともあります。

それでも私は小説を読むのではなく、ゲームの攻略本を読んでいました。

ドラクエなどのRPGをやろうにも、一時間しかないので、その中で効率よく進めるにはゲームをしながら攻略本を読むのは非効率で、ダンジョンのマップやどの町に何が売っているのかをあらかじめ覚えておくのです。

ついには、攻略本を使って、自分で架空の戦闘ゲームを作り出したりしていました。

 

とにかく、本を読むことは苦手でした。漫画は読んでいましたが。

 

しかし、高校に入るころに、友人がいわゆるオタクであり、ライトノベルがおもしろい、と私に勧めてきたのです。

それまで、小説を読まなかった私ですが、ライトノベルはいくつか読みました。

当時、すごく売れていて、アニメも放映されていた作品やのちにアニメ化された作品(涼宮ハルヒシリーズ、とある魔術の禁書目録ソードアートオンライン俺の妹がこんなに可愛いわけがないなど)です。

晴れてオタクの仲間入りです。

ちなみに、ハリーポッターも読んでいました。あの分厚いものを。

最初は面白かったのですが、上下巻に分かれてしまってからは挫折してしまいました。

 

とまぁ、20数年間の人生、今まで読んだ本は多分100冊を超えることはないくらいです。

読書家の人にとってはかなり少ないと思います。

 

そして、最近はいわゆるビジネス本というものを数冊読みました。

その中でも「転職の思考法(著:北野唯我)」という本はすごく参考になりました。

あとは堀江貴文氏の本や、お笑い芸人キングコング西野亮廣氏の「革命のファンファーレ」など。

このあたりは、なるほど。と思えることが多く書いていました。

 

逆に、読んでいてもあまり共感できなかったり、同じことを何回も書いてあるだけ、はたまた一冊の本の中で矛盾してあることを書いてある本もありました。

 

以前、テレビ番組でメンタリストのDaiGo氏が言っていたことなのですが、

「本は重要な部分は数か所しか書かれていない。なのですぐ読むことができる。」

「私の本は同じようなことが書いてある本ばかりです。」

これは、ビジネス本で大変わかりやすかったです。

特に二番目はホリエモンもおっしゃっています。

多くのベストセラー本を出している人たちが言っているのです。面白いですね。

 

最初、私のビジネス本を手に取る基準は「題名がおもしろそうかどうか。」でした。

でも、いくら本の題名がおもしろそうでも、本の内容がおもしろいかは別です。

キャッチ―な言葉や、興味を引き立ててあって、購入して家で読むとがっかりするような内容のこともあります。

 

もちろん、少し立ち読みして内容が面白そうであれば買う、といったこともします。

でも、立ち読みだと内容を吟味しているわけではないので失敗することもあります。

 

では、どう判断したらいいのか。

そこで、この記事のテーマでもある、重版している本を買う、ということです。

 

面白かった本とそうでない本を分別しました。

すると、面白かった本はだいたい「第8版」とか、重版されていました。

一方面白くなかった本はだいたい初版本でした。

 

すごく当たり前のことなんですが、

重版されているということは売れているということです。

売れているということは多くの人が手に取っている、ということです。

多くの人が手に取っているということは面白い、ということなのです。

単純な仕組みです。

 

なぜ、私が読んでいたライトノベルは読むのが苦ではなかったのか。それは面白かったからです。

重版もされ、アニメ化もされています。どれもヒット作です。

ちなみに、アニメ化はされませんでしたが、「さよならピアノソナタ(著:杉井光)」は私の中ではすごく面白くて、わくわくしました。

なぜ、アニメ化されなかったのか不思議なくらいです。(作品が音楽をテーマにしており、ビートルズなどの曲が出てきているからかもしれませんが・・・)

 

 

読書家の人の中には「まだ売れていないけど面白い本を見つけたい」と思っている人もいるかもしれません。

それは大変けっこうなことです。

でも、私みたいに本を読むことが苦手な人は、まずは「売れている本」を手に取ることをおすすめします。ほぼハズレはないです。

 

 

本を購入するときは「第何版か」を参考にするのもよいかもしれません。

電子書籍だとランキングとかいいかもしれませんね。

ただ、ランキングだと、時間が経つにつれて下がってしまうのでそこは難しいところです。

 

以上、自分への戒めも込めた意見でした。

なぜ私が講義動画を投稿しているのか

こんにちは。リトリンです。

二日連続で講義動画の紹介記事を書きました。

今日は、なぜこの動画を作ったのかを簡単に説明します。

 

以前、『立てよ薬剤師』についての記事を書きました。

 

この部分にも少し関係するかもしれません。

 

私は公立高校の理数コースを卒業後、大学に入りました。

その大学は薬科大学と言われるもので、普通の大学とは少し違うところがあります。

それは「薬学部しかない」ことです。

 

東京大学、慶応大学、京都大学立命館大学などは「薬学部が数ある学部の中の一つの学部」なのです。

それに対して薬科大学は「薬学部しかない大学」なのです。

これは何を意味するのか。

いろいろ違いはあります。私が実際に感じたことを言います。

結論から言うと、高校生の時に夢描いていた大学生活とは大きく異なりました。

  • サークルが少なく、存在するのはほとんど部活動
  • 時間割は選択できるものはなく、ほぼすべて必修
  • 毎日一限目から授業
  • 学内で異性交際しようものなら、一瞬でうわさが広まる

と、高校生の頃に夢描いていたキャンパスライフとは大きくずれていたのです。

高校生の頃は「このつらい受験勉強を乗り切れば、軽音サークルに入って、バイトしまくって、彼女も作るんだ!」とモチベーションを保っていました。

しかし、実際は上記のようなキャンパスライフのため、

  • 軽音部に入るも、部活動のため厳しく、すぐに辞める
  • 毎日朝早く起きて満員電車に揉まれながら通学
  • 午後は実習があるため、バイトもほとんどできず
  • 校内で彼女を作る気にもなれない

と、こんな生活を送っていました。

 

そして、卒業後、社会に出てさらに思うことがあります。

それは、交友関係が狭い!!

高校からの友人は総合大学の工学部に行ったのですが、現在いろんな職種の知人がいるそう。

私は大学で知り合った人たちは「薬学部のみ」なので、病院か薬局かドラッグストア、どれかの薬剤師かMRやCRAか…

ってくらいの知り合いしかいません。

これがどれだけ損をしているのか。井の中の蛙大海を知らずです。

 

転職活動をするときに思いました。

薬剤師以外の職業を知らない、薬剤師の需要がわからない、薬剤師のことしか知らない

 

 

幸い、大学以外で知り合った人もいます。

その中に看護学生がいました。

看護学生と話していると、意外と薬のことについても授業があるのだと、そこで初めて知りました。

 

チーム医療と言っておきながら、医師、薬剤師、看護師、技師、それぞれのことをお互い知らないことが多い気がします。

どこまで勉強しているのか知らない。もったいない。

 

なので、私は薬学生はもちろん看護学生にも理解してもらえるような講義動画を作ったのです。

現在、薬学部は6年制です。その大学生活でずっと塾の講師のアルバイトをしていました。

教えることは好きだったし、できれば今でもしたかったのです。

 

薬学生の実習生指導も面倒だという人もいますが、僕はやりたい人です。

薬剤師一年目から実習指導していました。わからない点は学生と一緒に調べたりしながら。すごく楽しかったし、勉強にもなりました。

 

薬剤師は薬関係の科目を数多く履修しています。

薬理学、薬物動態学、薬剤学、薬物治療学…

じゃあこの学んだことを発信できたらな、と思ったのです。

 

これが僕が講義動画を作った理由です。

最近作成できていませんけどね(笑)

 

少しでも薬学生、看護学生の力になりたいのです。

もし、よかったら動画を見て勉強してみてください。

ちなみにSNS上にはいっぱい勉強させていただける情報を発信している薬剤師の先生がいます。

よかったら、そちらも参考にするとよりよい勉強になるかもしれませんね。

 

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【薬学生・看護学生必見】糖尿病と治療薬<インスリン分泌促進薬> #2

こんにちは。リトリンです。

本日も講義動画の紹介です。

内容は前回に引き続き糖尿病についてです。

前回はインスリン製剤でしたが、今回はインスリン分泌促進薬」についてです。

 

内容は以下の通りです。

  • 糖尿病の基本
  • インスリン分泌促進薬について
  • グリニド系
  • スルホニル尿素(SU)薬
  • インクレチンについて
  • GLP-1受容体作動薬
  • DPP-4阻害薬

 

以上のことを説明できない人や理解ができていない人はこの動画を見て、ぜひ勉強してください!

 

【薬学生・看護学生必見】糖尿病と治療薬<インスリン分泌促進薬> #2 - YouTube

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【薬学生・看護学生必見】糖尿病と治療薬<インスリン製剤> #1

こんにちは。リトリンです。

今回は、以前に投稿していた動画の紹介記事です。

内容はタイトルにもありますように「糖尿病治療薬のインスリン製剤」についてです。

対象としては「薬学生」「看護学生」がメインになります。

薬剤師の先生方には物足りない内容になっていることをご了承ください。

 

糖尿病について、インスリン製剤について学習したい人はぜひ見てほしいです。

よろしくお願いします。

 

内容としては

このようなものになっています。

上記のもの、一つでも説明できないものがあれば、ぜひとも動画を見て勉強してもらいたいです。

 

 

【薬学生・看護学生必見】糖尿病と治療薬<インスリン製剤> #1 - YouTube

www.youtube.com

 

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『立てよ薬剤師』プロジェクトで感じたこと

9/25は『世界薬剤師デー』でした。

皆さん知っていましたか?私は知りませんでした(笑)

 

そんな薬剤師の日に起こったことがありました。

ツイッターをしている方などSNSを活用している方なら知っていると思います。

『立てよ薬剤師』というものが一斉に発信されたのです。

このプロジェクト、一体何か、僕も完璧に理解しているわけではありません。

簡単に言ってしまえば、「薬剤師がネット上で正しい情報を発信する意味」ということについてです。

これは、私の先輩であり、尊敬できるFizz先生(

Fizz-DI@薬の比較と使い分け (@Fizz_DI) | Twitter

)が常日頃おっしゃられていることです。

世の中には間違った情報がネット上には溢れかえっています。週刊誌にも出てきます。

これらの情報には私もいつも困らされております。

薬局で患者から「この薬飲まないほうがいいって読んだんだけど!!」って言われます。

そのたび、「じゃあ、なんであなたは処方箋を持ってきたんだ。薬もらいに来てるじゃないか。」と思います。

冗談です(笑)

そんなことはもちろんいうわけもなく「正しい情報」をその患者に伝えます。

その時によく言うのは

「その週刊誌やネットの情報は誰が言ったかわかってる?」

「その情報が本当にあなたに当てはまる?」

「薬を飲まないと起こることについては書いてある?」

「飲まなかったことによって起こったことは誰も責任取ってくれませんよ?」

このあたりのことはきちんと説明します。

 

こういった間違った情報で患者さんが損をしてしまうことを防ごう、ということなのです。

現在、薬剤師の地位は決して高いものではありません。

未だに「薬の自動販売機」なんて揶揄されることもあります。

しかし、医薬分業や病棟常駐が進み、薬剤師の必要性が業界内で少しずつ上がってきていることも事実です。

私が病院に勤めていた時は、医師や看護師、検査技師などから毎日多くの質問がやってきていました。

その病院の薬剤部は全国的にも有名だからという面もあるかもしれませんが…

 

現在の薬剤師の立場でいいのか。その立場を嘆いているのなら自ら行動しようぜ!

ってことが『立てよ薬剤師』プロジェクトなのだと認識しています。

実際、ツイッターやブログで日々、情報を発信している薬剤師の先生は多いです。

私も、何人かの薬剤師の先生のフォロワーですし、ファンです。

本を読んで勉強することが苦手な私にとっては非常に有効な勉強ツールなのです。

 

じゃあ私がこのプロジェクトに参加するかというと、「今はできない」というのが正直な気持ちです。

 

なぜなら私は「薬学生や看護学生、薬剤師をメインに情報を発信している」からです。

患者さん向けの記事やツイート、動画はほとんど作っていません。

なので、このプロジェクトは素晴らしいと思いますが、私にはできないことなのです。

 

むしろ、就職とか転職で薬剤師のブラックな面を伝えているので、反感を買うかもしれませんね(笑)

私が患者さんにも発信できるほど余裕ができたら、その時は参加しようかと思います。

 

以前の記事で「薬局薬剤師の未来はこれからの若者が担っている」と書きましたが、こういうことなのです。

 

ritorin.hatenablog.com

 

Fizz先生も私の数個上の先輩なので、まだまだ若い世代です。

今現在薬学生であったり、若い薬剤師の方。こうやって変えていくぞ!という意思があれば薬剤師の世界は明るいものになるかもしれません。

 

薬剤師の世界を切り開くのはあなたかもしれません。

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薬剤師の職種~薬局薬剤師・病院薬剤師・ドラッグストア薬剤師~

こんにちは。リトリンです。

今日は薬剤師の職種について話したいと思います。

いや、薬剤師っていう職種じゃないの?というツッコミは的確です。

なので正確に言うと「薬剤師の働く場所」ですかね。

それぞれ働く場所に関して自分なりの考えなんかを交えながら書きます。

薬学生で就活を控えている方

薬剤師で転職を考えている方

将来薬剤師になりたいと考えている方

このあたりにぜひ読んでほしいものです。

書いていると非常に長くなってしまったので今回はいわゆる皆さんが考える「薬剤師」としての職種についてです。

それ以外は別の記事にします。

では以下、紹介。

(それぞれ個人的な意見も入っておりますのでご了承ください。

また、各会社、病院によって待遇などの環境は大きく違うのであくまで一般論です。)

1.薬局薬剤師

ここでいう「薬局」とは「調剤薬局」のことです。以下も調剤薬局のことを「薬局」としております。

多くの薬剤師がここに入ると思います。

一般の人は、薬局の薬剤師が何をしているのか意外と知らなかったりします。

「棚から薬を出して渡すだけなのになんでそんな時間がかかるんだ!」っていうクレームはよくあります。

では、ここで、薬局薬剤師の仕事について簡単に紹介します。

大きな流れは

「受付・入力」→「調剤」→「監査」→「服薬指導」→「薬歴記入」

です。薬局によって監査をどの段階でするかは変わることもありますが、している内容はどの薬局も一緒です。

詳しい仕事内容に関しては別の記事で紹介します。

 

では、みんなが多分知りたいことであろう

薬局薬剤師のメリット・デメリット・働きやすさ、のあたりを紹介したいと思います。

実際に働いてみて感じたことも書いていますので参考にしてください。

<メリット>

  • 薬剤師資格を使って仕事ができる。
  • 患者さんに服薬指導ができる。
  • 在宅医療に携わることができる。
  • 現場はどこも人手不足なので、資格さえあれば就職できる。
  • 職場の人間関係に悩んでも、他店異動も可能。
  • 患者さんから直接感謝されることが多い。
  • 定期的に処方箋を持ってきてくれる患者さんもいるので、経過観察しやすい。
  • 薬局単位で仕事をしているので大きな企業と違って意見を言いやすい。

<デメリット>

  • 毎日同じ作業をする。
  • 医療事故を起こさないためにミスをしないよう常に集中が必要。
  • ずっと同じ薬局にいると同じような内容の処方箋ばかりになる。
  • 患者からのクレーム対応がある。
  • 医師への疑義紹介は関係性によって大きく変わる。
  • 給料が企業のように上がるとは言えない。
  • 医療サービスだけど、小売業の面もあるので数値を気にしなければならない。
  • 薬局によって設備の差が大きい。

<働きやすさ>

  • 会社、薬局によって様々。大きな会社だとシフト制。人手が比較的あるので、残業が少ないことが多い。
  • 小さな薬局で人手が足りないと残業が多いことも。
  • 給料は管理薬剤師以上にならないと上がらないことも。

 

こんなところですね。

会社の規模、薬局の規模なんかにも左右はされますが、以上のことはどの薬局でもいえることではないでしょうか。

私自身は一社しか経験していないので、他の会社の内情はわからないですけどね。

 

やはり「薬剤師」として働ける、ということは一番大きいと思います。

直接患者さんに接するわけですから、医療に携わることができます。

今は少子高齢化、そして医薬分業も進んでいます。

現在では病院にずっと入院させておくのではなく、地域のクリニックで経過を見るという流れもあります。

地域包括ケアシステムですね。

そうすると、クリニックの処方箋を持った患者さんがやってきますね。

定期的に通院する人も多いので、患者さんの体調の変化なんかを感じることもできます。

そこを感じて、薬剤師としてアドバイスできたら、立派な薬剤師さんでしょうね。

さらに、在宅医療も進んでいます。在宅に携わりたいと考える人は薬局薬剤師になるのが良いでしょうね。

 

薬局薬剤師はほんといろんな人がいると思います。

私の知り合いにも非常に勉強熱心で尊敬できる薬剤師の方が多くいらっしゃいます。

ただ、なにも考えず、調剤して投薬して、1日を終える薬剤師もいます。

 

私個人の意見ですが、これから薬剤師は優秀な人とそうでない人で差がどんどん開いていくと思っています。

AIも進んでおり、「薬剤師は要らないんじゃないか」という声まで上がっています。

じゃあ「要らない薬剤師」にならないようにどうすればよいのか、今、動きつつあると思います。

薬剤師は過渡期にあたっています。

「要らない薬剤師」になるのか、「必要とされる薬剤師」になるのか。

これは薬剤師の動き方次第だと思います。

先ほども言いましたが、薬局単位で動いているので意見が言いやすい環境が多いと思います。(管理薬剤師の性格にもよりますが…)

私自身も、「こうしたほうが患者さんのためになるんじゃないか」「こうしたほうが仕事の効率が上がるのではないか」「こうしたほうがミスが減るのではないか」などと提案し、実行し、評価しております。

 

薬局薬剤師の将来を担っているのは今の若い世代だと思っております。

このあたりも薬局薬剤師のやりがいだと言えますね。

 

ちなみに、薬局は業界的には「医療」に分類されますが、実際は「販売業」の面も大きいです。

病院や薬局は患者が来てくれないと儲けが発生せず、廃業することになります。

なので、いかにして、患者を呼ぶか、常に考えておく必要があります。

そして、クレームを受けることもよくあります。

皆さんも、どこかのお店でクレームを言っている人を見かけたことがあるんじゃないでしょうか。

薬局も極端に広く言うと「店」です。

なので、クレームもあるわけですね。

最近ではモンスターペイシェントなんて言う言葉もあります。

その点は念頭に置いておいたほうが良いでしょう。

 

 

ちなみに世間ではよく「薬剤師は給料が高い」なんて言われることがありますが、生涯年収は低いです。調べたらわかります。

なぜこのようなことが起こっているかと言いますと

薬局薬剤師の初任給は比較的高いです。なぜなら、薬剤師手当というものがつくからです。

しかし、昇給があまりありません。長く働いたら給料がどんどん上がっていくということはないのです。

もちろん、管理薬剤師になったりエリアマネージャーになると昇給します。

でもこれは、一般企業でいう、係長、課長に昇進した、と同じようなことなのです。

同じポジションでずっと働いても給料の上り幅が一般企業よりも小さいことは、よくあります。

なので、薬局薬剤師は「給料アップ」を目指して転職するわけですね。

ちなみに地方では薬局薬剤師が不足しています。なので地方に行けば年収1000万も夢じゃないとか…

都会で働く分では年収600万いけばいいほうじゃないでしょうか。

私の年代の20代だと体感的には350~450万程度が多い気がします。これは果たして高いんでしょうか。低いんでしょうか。

年齢別の平均年収を調べればわかることですね。

30代を超えて、スキルやキャリアを積むともう少し上がるかもしれません。

 

ちなみに、現在では薬学部は6年制の学部になっています。

(4年制の学部から必要条件を満たして国家試験を受けることもできますが、ほとんどの人は6年制です。)

そして、私立薬学部の6年間の学費はいくらでしょうか。

私の学校では1000万円以上です。

資格を取るために高額な学費を払い、浪人や留年がなく卒業しても、新卒で24歳です。

4年制の大学を卒業して就職している人とは2年の差があります。

2年仕事をしていたら、後輩もでき、優秀な人はチームリーダーになる人もいるかもしれません。

 

これらのことを踏まえると果たして「薬剤師は給料が高い」と本当に言えるんでしょうかね…

 

少し話がそれました。薬局薬剤師についてまとめてみましょう。

  • 薬剤師として働くことができる。
  • 就職難易度は0に近い
  • 過渡期である今、薬剤師の将来を担うことができる。
  • 何も考えず仕事をすることもできるし、改善していこうと考えながら仕事をすることもできる。
  • 在宅医療に携わることができる。
  • クレームを受けることもある。
  • 給料は決して高いわけではない。(低いわけでもない)
  • 地方と都会では働き方が違う。(地方では人手が足りないため残業も多く、都会では逆にシフト制にして残業を減らしている。)
  • 就職する際はその会社をちゃんと調べてからにしよう!

 

 

 

2.病院薬剤師

ここでいう病院薬剤師は急性期病院、超急性期病院をイメージしています。透析メインの病院や慢性期の病院はまた別です。

 

多くの学生が「薬局と病院どっちにしよう…」と迷うと思います。

私自身もそうでした。

そして、もし悩んでいるのなら、あなたにはこういいます。

「病院に行け」

 

以下でその理由を伝えます。

 

<メリット>

  • 幅広い知識を身につけることができる。
  • 医師や看護師との距離が近い。
  • 専門性の高いスキルを習得できる。
  • カルテを見ることができる。
  • 医師や看護師からの問い合わせは結構多い。職能をフルに発揮できる。

<デメリット>

  • 給料が安い。
  • (サービス)残業が多い。
  • 病棟薬剤師でないと患者に接する機会は少ない。
  • 当直がある病院もある。
  • 就職しにくい。

<はたらきやすさ>

  • 薬剤部の人間は少ない。人間関係に悩むことも。
  • 残業が多い。給料安い。
  • とにかく日々勉強。怠けていると置いて行かれる。

 

私は新卒で病院に勤めました。その病院は大学病院ではないけど、全国でも有名なほどの病院。医療レベルも最先端。というところでした。

 

まずここに就職したことは今でも後悔はしていません。いい経験になったのは事実です。

では、なぜ「薬局と病院で迷うなら病院に行け」というのでしょうか。

答えは「病院→薬局への転職は容易だけど、薬局→病院の転職は難しい」からです。

薬局の数は全国に5万以上あるといわれています。コンビニよりも多いというのは薬学生の中では常識です。

一方、病院はどうでしょうか。しかも、薬剤師が勤務する病院というのはいわゆる「総合病院」です。

風邪をひいたときに受診するクリニックではなく、「〇〇大学病院」や「〇〇総合病院」です。

みなさんが想像する大きな病院に薬剤師はいるわけです。基本的には入院患者のための調剤をする必要があるからです。

そんな大きな病院は至る所にあるでしょうか?そんなことはないはずです。

市内に数施設。その程度でしょう。

さらに、病院の規模にもよりますが、その病院あたりの薬剤師はどれだけいるでしょうか。

地方の総合病院は200床ほどの病院で、そこにいる薬剤師は約10~20人です。

大きな基幹病院は700床ほどの病院で、そこは約50人です。

こんな人数のいる病院はそうそうありません。だいたいは10~20人ところが多い気がします。

そして、求人は病院単位がほとんどです。それに対してグループ薬局は会社単位です。

求人の出し方も異なります

病院は「欠員が出たとき」あるいは「年一回などの定期的」で採用を行っています。

対して大きな会社の薬局は「いつでも募集」です。

病院の中途採用は年齢制限があることもあります。

そして、人気病院は選考で落ちることもよくあります。

 

とにかく、病院は入りにくいです。

もちろん、不可能ではありません。あくまで、薬局と比べたら、です。

人手が足りない病院も多く存在しているので、そういったところには薬剤師免許を持っていたら入ることができるでしょう。

 

「薬局と病院で迷うくらいなら入ることが難しい病院に行け」ということですね。

ただし、以下の人は病院をお勧めしません。

  • 楽に働きたい人
  • 勉強したくない人
  • 定時で帰りたい人
  • 給料が欲しい人

これらの方は薬局かドラッグストアに行くのが良いでしょう。

病院の世界ってなぜかサービス残業を良しとするのが多いんですよね…

今でもよく雇われ医者は働きすぎ、と言われますが、薬剤師も同じです。

常に何かモチベーションがないと続けることは難しいと思います。

それが「やりがい」と言われるものですね。

 

じゃあ、あなたはいったい何を大事にしますか?

「やりがい」さえあれば、給料も待遇も低くていいですか?

もし、いいというのであれば病院はお勧めです。

薬剤師の「やりがい」、「スキル」を求めるのであれば病院ですね。

 

病院薬剤師は多忙です。多忙ということはそれだけやることがあるのです。

内服薬の調剤、注射薬の調剤、病棟業務、治験業務、DI、院内製剤、抗がん剤関連、TPN関連、麻薬管理…

これらの業務をローテーションで回している病院もあれば、それぞれのチームを構成している病院もあります。

病院に就職する際は、この点はチェックしたほうが良いでしょう。

 

現在では、病棟業務に重点を置いている病院が増えています。それだけ薬剤師が必要とされてきているのです。加算もつきますしね。

各病棟に薬剤師を配置しようとすると必然的に薬剤師の数が足りなくなりますね。

なので、先ほど言ったことと逆になるのですが、10年ほど前と比べると病院は人手不足なので就職しやすいかもしれません。

 

ちなみに「夜勤が不安」という方もいるかもしれません。

病院によって当直体制が異なるのですが、私の病院は大病院だったので、二人体制でした。

そして、明日の午前服用分の調剤をひたすらして、夜間の急患、医師看護師からの問い合わせを受けるという感じでした。

二人体制だったので交代で4時間ほどの仮眠はとれました。

当直のなにが大変かというと「困ったときに自分で解決しないといけない」ことです。

薬剤部に一人か二人しかいません。そして、二人でも相方は仮眠しています。

なので、どうにかして自力で解決しないといけないのです。

それができない人は当直は向いていないでしょうね。

このあたりもいつか記事にしたいと思います。

 

 

ちなみに賃金ですが、私が働いていた病院は割と初任給がいいところでした。

それでも年収350万ほどでした。

300~400くらいが大半なのではないでしょうか。

というわけで病院薬剤師のまとめです。

  • 薬剤師としての「やりがい」「スキル」を求めるなら病院。
  • 日々勉強する必要はある。
  • 病院によっては激務。
  • 当直がある病院も。
  • 給料は驚くほど安い。

 

3.ドラッグストア薬剤師

ここでいうドラッグストアは皆さんがよくシャンプーやトイレットペーパーを買いに行くお店のことです。

そこにも薬剤師はいます。なぜでしょう。

理由は第1類医薬品・要指導医薬品を販売するため」です。

建前はいろいろありますが、ここでは言いません。現実だけを言います。この理由につきます。

OTC医薬品(市販の医薬品)はいくつか分類わけされています。

第2類や第3類は「登録販売師」の資格を持っている人であれば販売することができます。

しかし、第1類医薬品・要指導医薬品は薬剤師でないと販売することができません。

例えばロキソニンSやリアップなんかですね。

ロキソニンSを買いに行ったのにおいていなかった!」というのはその店に薬剤師がいないからです。

薬剤師がいる店でロキソニンSを置かない理由はないです。

 

とまぁ、ドラッグストアに薬剤師が必要な理由はわかったところで、メリット・デメリットなんかを言います。

 

<メリット>

  • 初任給が高い
  • お客さんの症状を聞いてOTCを勧めることができる。
  • 薬以外にもサプリメントや栄養ドリンクなどの知識を得ることができる。
  • 知り合いに相談されやすくなる。
  • 調剤併設のドラッグストアも増えてきており、調剤に携われることも。

<デメリット>

  • 薬剤師としての仕事以外にも「レジ打ち」や「品出し」といった仕事がある。
  • 薬の専門知識が抜けていくことも
  • 医療サービスではなく「小売業」なので、売り上げが重要。クレーム対応もある。

<働きやすさ>

  • だいたいがシフト制。夜遅くまで空いている店舗も多く、帰るのが深夜になることも。
  • お店によっては従業員の社員が少なく、ほとんどアルバイトやパートといった中で働く。
  • 従業員の入れ替えは早い。

 

こんなところでしょうか。

薬学生の就職先の悩み方は「病院か薬局どっちにしよう。」→「病院は無理だから薬局かドラッグストアどっちにしよう。」

となることも多いはず。

 

最近ではドラッグストア会社も調剤事業をどんどん拡大しており、調剤併設のドラッグストアも増えてきています。

国が推進していることはドラッグストアが見事マッチしているからですね。

ドラッグストアは予防から治療までトータルでケアすることとなります。

病気にならないようにサプリメントを勧めたり、歯磨き粉を勧めたり、

もし風邪をひいたら数あるOTCの中から症状に合ったものを選んであげる。

そして、病院に行ったらその処方箋のお薬をお渡しする。

ということですね。

 

ドラッグストアでお客様から相談されることは結構あります。

なぜかというとOTC医薬品は山のようにあるからです。

風邪薬にしても何十種類とあります。

だから、どれがいいの?と聞かれることは多いです。

ドラッグストア薬剤師のやりがいはここでしょうね。

症状を聞いて、薬を勧める。まるで医者みたいなことができるわけです。

ただし、注意しないといけないのは「診断」は医師しかできません。法律で決まっています。

なので「あなたは急性咽頭炎なのでこの薬を飲みなさい」と言ってしまったら違法です。

あくまで「のどが痛いんだったらこの薬がお勧めですよ」までしか言えません。買うかどうかはお客様の判断です。

まぁでも、だいたいこう言ったら、その薬を買っていかれますけどね…(笑)

あとは「この薬とこの薬何が違うの?」という質問も多いです。

これは成分を見ながら違いを答える必要があります。薬剤師の職能の発揮ですね。

 

ただし、医療サービスと違う点は小売業ということです。

例えば「成分はこっちのほうが適しているけど、値段が二倍も違う…」となればお客様はどちらを買うでしょうか。

そして、薬剤師はどちらを売ればよいのでしょうか。

こういったジレンマがつきまとってきます。

業績は売上で見られます。お客様の相談に乗った回数ではありません。

もちろん、相談に応じることでリピーターになっていただき、売り上げアップにもつながることもあります。

薬局でも伝えましたが、ドラッグストアは「小売業」なのでクレームは薬局と同じくらいか、多いと思っているほうが良いでしょう。

 

また、薬剤師の仕事がこれだけだったらいいんですが、そうは問屋が卸しません。

相談なんて一日に数回です。そのためだけに薬剤師が立っているだけだと無駄です。

なので、それ以外は「レジ打ち」や「品出し」といった無資格者がしていることもやります。

他には「ポップ作り」なんかもありますね。

あとはドラッグストアで働く人はアルバイトやパートであることが多いです。

なので、正社員として働けば、クレーム対応は必須です。小売業のクレームは多いです。

中には正社員は二人で他は全員アルバイト…なんて店もあるかもです。

 

 

ちなみに給料は初任給が高いです。500万円以上もらえる会社もあります。

しかし、給料は徐々に上がるわけでなく、次に上がるのは店長になったとき、なんてこともあります。

店長になると600~700万ほどもらえるとか。

また、店長は薬剤師である必要はないので登録販売師がなることも多いです。

ドラッグストアは昇格すればするほど数字に厳しくなります。何度も言いますが、小売業だからですね。

 

ではドラッグストアのポイントをまとめます。

  • 患者の症状を聞いて、OTCを勧めるといったことができる。
  • 薬剤師としてではなく、無資格者がやっているような業務も多くある。
  • 正社員が少ないことがあるのでクレーム対応は率先していかないといけない。
  • 初任給は高い。でも上がりにくい。店長になるとどんと上がる。
  • あくまでも小売業。売上を強く求められる。

 

 

以上、薬局薬剤師、病院薬剤師、ドラッグストア薬剤師を紹介しましたが、いかがでしょうか。

この中のどれにしようか迷っている方はぜひ参考にしてください。

 

最後に、私なりの向き不向きの紹介をして終わりにしたいと思います。

 

<薬局薬剤師に向いている人>

  • 「いわゆる薬剤師」になりたい人
  • 在宅をしたい人
  • 何も考えず仕事したい人
  • 自分でこれからの薬剤師の在り方を作っていきたいと考えている人

<薬局薬剤師に向かない人>

<病院薬剤師に向いている人>

  • 「薬剤師」としてのスキルを高めたい人
  • 専門性を身につけたい人
  • 勉強熱心な人

<病院薬剤師に向かない人>

  • 勉強したくない人
  • 残業したくない人
  • 高給料が欲しい人

<ドラッグストア薬剤師に向いている人>

  • 高給料が欲しい人
  • お客様の相談にのりたい人
  • 売り上げ目標があるとやる気が出る人

<ドラッグストア薬剤師に向いていない人>

  • 医療サービスに徹したい人
  • 薬剤師以外の仕事はしたくない人
  • 数字を求めらるのが苦手な人

 

 

では、長くなりましたが、以上です。

それぞれの職種の詳しい内容や、他の職種に関しても書ければいいなと自分で願ってます。

質問や相談は随時受け付けております。気軽にお問い合わせください。

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リトリンの自己紹介

ブログ始めました。

f:id:ritorin:20180918225805j:plain

(画像と記事は全く関係ありません)

何年ぶりだろう…

中学生の頃にブログが流行って、少しやったのと、

高校生の頃にネットゲームのブログを少しやっていたくらい。

(年齢がばれそうな気がしてきた)

 

とりあえず初記事は自己紹介をしたいと思います。

名前:リトリン

職業:薬剤師(病院薬剤師→薬局薬剤師(現在)→未定)

年齢:20代後半

趣味:脱出ゲーム(謎解き)、節約

このブログのテーマ:

・薬剤師に向けて→仕事、転職

・薬学生、看護学生に向けて→薬学の勉強

・その他に向けて→節約術、投資、雑記

 

 

という感じでやっていきます。

結構幅広いかな…でも今まで経験したことを残して、あなたの役に立てればいいなと思っています。

 

簡単な紹介は以上です。少しでも興味を持っていただけた方はさらにスクロールしてください。

 

 

 


 

<詳細な経歴>※注目してほしいところです。

中高は地元の公立校で進学。

親の勧めもあり、理系科目が得意だったため、薬学に進学。

在学中は勉強と個別指導塾のアルバイトの日々。

六年生のとき、周りは国家試験の勉強をしている中、研究に明け暮れ、学会で口頭発表

卒業後は地元の規模も全国レベルの超急性期病院に就職。しかし、わずか半年で転職

転職先では地元を離れ、現在は調剤薬局に勤務。

しかし、とある理由で精神的に疲弊してしまい、一時ログアウトしたことも。

現在は、教えることが上手いと評価してもらったことや、この世に何か残したい思いで、

YouTubeに薬学生・看護学生向けの薬理・薬物治療の講義動画を作成

そして、自分の経験が参考に、一人でも悩んでいる人の力になることができるのならと、このブログを開設。

 

そして現在に至る…

 


こんな感じですね。※のところは今後のブログの記事に書いていこうと思っています。

自分が経験したことを発信することで、あなたの力になれたら幸いです。

あと、相談とかは気軽にしてください。答えられる範囲だったら力になりたいと思います。

世の中、無料で相談できることって意外にないですよ。もちろん私への相談は無料です!(笑)

 

 

以上、リトリンでした。今後も頑張って記事書きます(過去にブログをしていたことがあるので、書くのが大変なことは経験済みなので…)

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